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14年春採用の看護師50人募集 岡山市、新市民病院開院控え

 岡山市は2014年4月採用の看護師を50人程度募集する。15年5月に予定する新市民病院(北区北長瀬表町)の開院に向け大幅な増員を目指しており、募集人数は記録がある01年の採用分以降で最多。30日から受験の申し込みを受け付ける。

 病院間では06年の診療報酬改定で、入院患者に看護師の配置数を手厚くすると報酬が増えるようになったため、看護師の獲得競争が激化。県の需給見通しによると、県内の看護職員は14年で2万6584人の需要に対し352人が不足するとしており、募集枠をどこまで満たせるかは不透明だ。

 市民病院の3月時点の看護師は285人。市は、現在の市民病院(北区天瀬)の病床数をほぼ引き継ぐ新市民病院(400床)では、12年度76・8%だった病床利用率が9割程度に上がると見込んで約350人が必要と判断。今春採用から3年間で計60人を増やす計画を立てている。

 40人を募集した今春の採用は27人にとどまった。退職者数も考慮して14年春は約50人を確保したい考えで、市病院局は「看護師の採用は売り手市場のため厳しいが、人材育成に力を入れていることなどをPRする」としている。

 採用後は、新市民病院の開院に先駆けて市が14年4月に設立予定の地方独立行政法人の職員として、現在の市民病院か市立せのお病院(南区妹尾)に配属。新市民病院の開院後は同病院か、せのお病院で勤務する。

 助産師も若干名募集する。いずれも募集対象は1954年4月2日以降の生まれで免許取得者か見込みの人。受験申し込みは5月10日までに、市民病院のホームページからダウンロードできる申込書などを同病院総務課(086―225―3171)に持参か郵送する。4月27日には午前9時から同病院別館(北区東中央町)で採用説明会がある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月26日 更新)

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