文字 

順正学園が医療・介護事業進出 14年、岡山中心部にセンター

順正学園が岡山市中心部に計画している「順正総合医療センター」の完成予想図

 吉備国際大(高梁市伊賀町)など運営の学校法人順正学園(岡山市北区岩田町)は2014年、医療・介護事業に進出する。診療所などの入る「順正総合医療センター」を同市の中心市街地に建設し、新たに立ち上げる医療法人が運営。関連5校の教員らが持つノウハウを活用し、地域医療・福祉への貢献を目指す。

 順正学園が学校以外の事業展開をするのは初めて。コインパーキングとして賃貸していた同桑田町の所有地500平方メートルに、鉄筋コンクリート9階延べ2200平方メートルを建設する。

 1階に通所リハビリテーション(デイケア)施設、2階には内科診療所や居宅介護支援・訪問介護の事務所などを配置。3〜9階は高齢者専用賃貸住宅を計29戸(37平方メートル25戸、60平方メートル2戸、74平方メートル2戸)整備する。総事業費は5億円。14年2月の完成予定。

 診療所には医師1人が常駐。通常の内科診療のほか、関連大学の教職員の健康診断も行う。通所リハビリ施設などには学生らが見学や実習に訪れる予定。

 順正学園の加計美也子理事長は「快適な住空間の提供とともに、学生たちに医療と介護の現場を体験してもらう場とし、優れた人材の育成につなげたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月28日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ