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効果的なエイズ防止策検討 岡山県が医療等推進協設置

HIV検査の啓発方法などを話し合った「県エイズ医療等推進協議会」=岡山市

 岡山県のエイズ対策を検討する「県エイズ医療等推進協議会」が20日、発足した。HIV(エイズウイルス)感染を調べる検査件数が低迷する中、県は4月から新たな感染防止対策を展開しており、医療現場などの声を生かした効果的な啓発方法を探る。

 岡山市北区下石井のピュアリティまきびで開かれた初会合には、県内のエイズ治療拠点病院の医師や看護師、ソーシャルワーカー、保健所職員ら18人が出席。会長に川崎医科大付属病院(倉敷市)の和田秀穂教授(血液学)を選んだ。

 会議では、県が4月から拠点病院の検査料を一律千円にしたことなどを説明。患者のパートナーなどリスクの高い人に検査を勧める方策などを話し合った。会議は年2回開く予定。

 県内のHIV感染者とエイズ患者は2007年から6年連続で計10人以上に上る一方、検査件数(人口10万人当たり)は12年60・4件と全国平均(80・4件)を下回っている。

 和田会長は「県内ではエイズを発症してから感染が分かる例が多い。早期発見・治療に結びつく取り組みを進めたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年05月21日 更新)

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