文字 

HIV検査受けて 岡山県が啓発カード作製

岡山県が作製したHIV検査の啓発カード

 HIV(エイズウイルス)検査普及週間(7日まで)に合わせて、岡山県はHIV検査の啓発カードを作製した。病気の基礎知識や検査を受けられる場所などの情報を掲載。三つ折りにすれば名刺サイズになり、手に取りやすいようにしている。

 保健所やエイズ治療拠点病院の一覧のほか、検査日や検査の流れ、料金などをまとめた。HIVに感染しても発症まで数年程度あることや、県内では発症後に感染が判明する「いきなりエイズ」が多いことなども記し、注意喚起している。

 折り畳むことで表紙はエイズに関するカードとは分からないように工夫。県の本庁舎や各県民局で人目に触れず手に取れるトイレなどに置くほか、拠点病院、企業などにも配り、事業所の保健師らを訪問し、カードの普及を呼び掛ける。感染・発症が多い20〜40代の男性への啓発に特に力を注ぐ。

 県内でHIV感染者は1991年、エイズ発症患者は94年に、それぞれ初めて確認された。2012年の感染者と患者数は計15人で07年から6年連続で10人以上と高止まり傾向。これを受けて県では本年度、県内の拠点病院の検査料を一律千円に抑えて検査を受けやすくするなど対策を進めている。

 県健康推進課は「エイズは即座に死につながる病気ではなく、早期発見・治療で普通に社会生活が送れる。一人でも多くの目に触れて、検査を受けてもらいたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年06月06日 更新)

タグ: 健康感染症

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ