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部分的にシェイプアップ タオルとボールを使って

森下明恵運動指導員

 暑さが増す時期だからといって、薄着は何となく気が引ける。二の腕や腹回り、内ももなど部分的に贅肉(ぜいにく)を引き締めたい。そう思っている人のために、岡山県南部健康づくりセンター(岡山市北区平田)の運動指導員森下明恵さんからシェイプアップ法の助言をもらった。

 森下さんは「道具を使う方が引き締め効果は出やすい」と指摘する。準備するのはタオル1本と100円ショップでも手に入る直径20センチほどのゴムボール1個。ごく身近な道具を用い、椅子に腰掛けたままで運動する。日常生活で余り使っていない筋肉を意識して使う。

 タオルを利用する運動例は二つ。図の〈(1)脇腹伸ばし〉はタオルの両端を持ち、頭上に挙げて左右に体を傾ける。腕は頭より後ろ側にくるよう意識する。タオルがあれば引っ張る力が働き、脇腹をよく伸ばせる。

 〈(2)背中すっきり〉は、(1)で頭上に挙げた両腕を後ろへ引き、背筋を真っすぐに保ち、胸を張り、肘を締めながら下ろす。背中の筋肉を引き締める。肩甲骨周囲の筋肉もよく動かせ、肩凝り予防にもつながる。

 ゴムボールの運動例は三つ。〈(3)二の腕すっきり〉の動きは比較的簡単だ。ボールを持つ方の腕を後方へ上げ、上げたときにボールをぎゅっと握りつぶすようにする。上腕三頭筋の引き締めを図る。

 〈(4)ウエストすっきり〉は、ボールを両手で持ったまま左右後方へ体をねじり、ねじった方の脚を上げる。腹斜筋を引き締めるのが目的だが、ボールを握りつぶしたままで行えば、胸や腕の筋肉にも効果がある。

 最後の〈(5)内もも、おなかすっきり〉は、ボールを膝の位置で挟み、ぎゅっとつぶす。図で示したように手の動作(開いたり閉じたり)も付ける。内転筋と腹直筋をシェイプアップさせる。5種類の運動の中ではこれが一番きつい。

 各運動共通の留意点は、息をしっかり吐きながら運動する、どの部分を引き締めているかを意識する―この2点だ。一つの運動を毎日朝夕10回ずつ、1カ月ほど続ければ「だいぶ引き締まった感じがしてくるはず」と森下さんは言う。好きなテレビ番組の合間、食事前、おやつの前、風呂上がりなど、行う時間を決めておくと続けやすい。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年06月17日 更新)

タグ: 健康

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