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県内でヘルパンギーナ流行 県が予防策徹底呼び掛け

 夏本番を迎え、岡山県内で代表的な夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」が流行している。県の最新の定点調査では、7日までの1週間に265人の感染報告があり、過去10年間で最多。患者は5歳以下の乳幼児が9割以上を占め、県は手洗い、うがいなど予防策の徹底を呼び掛けている。

 県の感染症発生動向調査(指定54医療機関)によると、6週連続で増え、大流行した2003年を上回るペース。地域別では岡山市が108人(1機関当たり患者数7・71人)、倉敷市が85人(同7・73人)と突出し、両市とも流行の度合いを示す3段階中、最高の「レベル3」(同6人以上)に達している。

 今年の累計患者数は7日までに712人(前年同期186人)。4月中旬〜5月下旬は感染報告が週に十数人程度だったが、6月に入り爆発的に増えた。年齢別では1歳以下が45%、2〜3歳が30%、4〜5歳が18%と、乳幼児が大半を占めた。

 ヘルパンギーナは急性ウイルス感染症の一種で、38度以上の高熱、喉の痛み、食欲不振などの症状があり、口内の奥に赤い発疹ができるのが特徴。例年7月が流行のピークで、せきでの飛散感染や経口、接触感染し、発症から約1週間以内に完治する。

 県健康推進課は「小さな子は喉の痛みで水分が取りにくくなり、脱水症状になることがある。日ごろから手洗い、うがいを心がけ、体調の変化を感じたら早めに医療機関を受診してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月16日 更新)

タグ: 感染症

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