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ダウン症への理解深めて 岡山、子どもらの写真作品展

ダウン症の子どもらが撮影した写真を集めた企画展=So’s Gallery

子どもらが撮影した写真の数々が目を引く

 ダウン症の子どもや家族らを支援するNPO法人・FOT(フォット)が、岡山市北区表町でギャラリー「So’sGallery」の運営に力を入れている。26日まではダウン症の子どもらが撮影した写真を紹介する初の企画展を展開し、その後は障害への理解を深めてもらおうと、さまざまな作品展を希望する人に無料で貸し出す方針だ。

 ギャラリーは、はるやま商事(同所)の道向かいにある後楽表町ビルの3階でFOTの事務所の隣。

 企画展は、ダウン症など胎児の染色体異常を妊婦の血液で調べる新しい出生前診断が注目されていることを受け、「ダウン症の人が元気に、幸せに暮らしていることを一人でも多くに知ってもらいたい」(同法人)と、17日にスタートした。

 日本ダウン症協会岡山支部の子どもらの30点が並んでいる。岡山県天神山文化プラザ企画委員を務める演出家東敬一さん監修のワークショップで撮った作品や、家族のほほ笑みといった日常生活のワンシーンなどが撮影者手作りのフレームに収められている。

 22日からは、NHKの大河ドラマ「平清盛」の題字を手掛けたことで知られるダウン症の書道家金澤翔子さんの作品も飾られる。

 一般へのギャラリー貸し出しは企画展の終了後になるが、非営利目的であれば、誰でも無料(冷房費などは必要)。普段は、高梁市出身の洋画家、故前田孝造さんの作品30点を公開している。

 FOTの延原誠理事長は「私たちの企画展や一般の方の作品展示を通じ、障害者との交流の輪が広がるようになればうれしい」と話している。問い合わせはFOT(086―238―8340)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月21日 更新)

タグ: 福祉

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