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マダニ感染症 岡山で2人目 80代女性、一時意識障害

 岡山市は23日、同市北区の80代女性が、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染したと発表した。女性は一時意識障害を起こしたが、現在は回復に向かっている。岡山県内での感染確認は、今月上旬に亡くなった備中保健所井笠支所管内の80代女性に続き2人目、国内では33人目。

 女性は7日に発熱のため岡山市内の病院を受診、入院した。血小板、白血球の減少や下痢などSFTSに似た症状のほか、右脚のふくらはぎにマダニがかんだと思われる痕が3カ所あり、16日に病院が市保健所へ連絡。県環境保健センターの血液検査と、国立感染症研究所(東京)の検査でSFTSウイルスを確認した。

 市保健所によると、女性は自宅近くの畑で農作業を頻繁にしていたことから、「その最中にマダニにかまれたのではないか」(中瀬克己所長)とみている。ここ1カ月、海外渡航歴はなかったという。

 SFTSは野山に広く生息するマダニから感染。ワクチンなど有効な治療方法がないため重症化しやすく、国内ではこれまでに15人が死亡している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月24日 更新)

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