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助産師が健診や悩み相談応じる 岡山市民病院、個室で妊産婦に

すこやか健診で腹部超音波検査を行う助産師

 岡山市立市民病院(北区天瀬)は産婦人科を受診中の妊産婦を対象に、助産師が無料で保健指導などを行う「すこやか健診」を始めた。助産師による外来として個室を設け、リラックスした雰囲気で出産・育児の不安や疑問を相談できる。市によると、市内総合病院で唯一の試みという。

 同病院南館2階の6人室(約30平方メートル)を改装し、助産師9人がローテーションで対応。食事の留意点などを説明する保健指導に加え、しゅうとめや夫との関係、出産費用などさまざまな相談に応じる。胎児の様子を診る腹部超音波検査も受けられる。原則1回30分。

 7月から受け入れを始め、1日平均10人前後が利用している。今後は医師が行っている妊婦健康診査も正常経過に限って受け持つ予定。助産師の高谷若恵さん(46)は「助産師が自立したケアを担うことで医師の負担を軽減するとともに、気軽に何でも聞ける雰囲気をつくって満足度の高いお産につなげたい」と話している。

 同病院は、岡山操車場跡地(同北長瀬表町)に建設中の新病院へ2015年5月の移転を視野に、充実させる分野の一つに産婦人科を挙げている。今年9月1日からは、県内総合病院で初となる出産1カ月以内の母子を対象にした「産後ケア入院」の受け入れを始める。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年08月14日 更新)

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