文字 

ボランティア…中高生ら次々と 岡山市社協事業へ参加最多

高齢者と交流を深める高校生ボランティア=岡山リハビリテーション病院

 岡山市内で夏休みを利用した中高生のボランティアが増えている。東日本大震災でボランティアへの関心が高まったためとみられ、同市社会福祉協議会などが主催する体験事業には過去最多の1341人(前年比34%増)が参加。福祉施設などで活動している。

 体験事業は、中学生以上を対象に2001年にスタート。7月下旬から8月末までの期間、老人ホームや保育園、障害者施設、医療機関などで施設側の要望に応じて1日から1週間ほど、介護やレクリエーション補助、食事の準備、清掃や洗濯などに取り組む。本年度は121の施設・団体が受け入れ先となっている。

 本年度の参加者はほとんどが中高生。初めて申し込んだ就実高1年女子(16)は、8~10日に南方保育園(北区南方)で保育士を補助した。「高校生が被災地でボランティア活動をしているのをテレビで見て、何かしたいと思った」と話す。

 16~18日に岡山リハビリテーション病院(中区奧市)で高齢者の介助などに当たった山陽女子高1年女子(16)は3回目の参加。「今年は特に震災があったので、現地には行けなくても何か人の役に立ちたいと思った」と話す。

 市社協は「申し込みが多く活動先を調整するのは大変だったが、積極的な思いを生かせるよう工夫した。社会に目を向けるきっかけにしてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年08月20日 更新)

タグ: 介護

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ