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地域医療適正化へ市民講座 倉敷、岡山の13病院が開始

地域医療適正化のための市民サポーター認定に向けた初の講演会

 倉敷市などの13病院が連携し、地域医療の適正化を図るための人材を育成する「わが街健康サポーター」事業で、市民サポーター認定に向けた初の講演会が7日、同市美和の倉敷中央病院で開かれた。受講を重ねた住民をサポーターに認定し、地域で“コンビニ受診”の回避などへの理解を浸透させてもらう。

 この日は、倉敷、総社、岡山市などから約150人が参加。同病院の山形専副院長、倉敷紀念病院の小出尚志院長が講師を務めた。小出院長は、不要不急の受診を減らす住民運動で病院の小児科が閉鎖の危機を免れた例を紹介。「医療者と利用者の協働で医療を守らなければならない」と呼び掛けた。

 受講した事務員(41)=倉敷市=は「健康づくりや地域医療のため、私たちも何ができるのかを見つめ直したい」と話した。

 同事業は、高齢化で医療ニーズがさらに高まるとされる中、住民にも問題意識を共有してもらう狙い。倉敷市内12病院と岡山市の1病院が連携し、おおむね3カ月おきに「地域医療」「健康」の2テーマで講演会を開く。

 参加3回で「ブロンズサポーター」に認定し、さらに参加を重ねれば「ゴールドサポーター」となる。最高位の「プラチナサポーター」には講座を自ら開くノウハウも求める。

 次回は来年2月6日で、受講者は随時募集している。問い合わせは倉敷中央病院地域医療連携室(086―422―5218)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年11月08日 更新)

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