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岡山大病院 南Ⅱ病棟 建設進む ICU拡大 中四国最大級に

新病棟の完成予想図(中央から右部分)

建設が進む岡山大病院新病棟

 二〇〇七年十一月の完成を目指し、岡山大病院(岡山市鹿田町)の新病棟(南Ⅱ病棟)建設が進んでいる。救急部を一階に配置して重症患者に対応するほか、ICU(集中治療室)のベッドを大幅に増やすなど、中四国最大級の高度先進医療拠点としての特色を打ち出す。

 〇三年に完成した南Ⅰ病棟(地上十一階・地下一階、四百七十床)に隣接する形で、〇四年十二月に着工した。地上十一階・地下一階(延べ一万六千七百六十平方メートル)で総工費約七十億円。現在、六階まで鉄骨が組み上がり、進ちょく率は約三割という。

 計画では、救急部に救急車が直接乗り入れられるようにし、CT(コンピューター断層撮影装置)など専用の検査機器を備えて迅速な治療を可能にする。計三百八十二床のうち、三階のICUには二十四床を配置。病院内の二十六床と合わせ五十床となり、重症患者の受け入れ態勢を整える。

 完成すれば数カ所の病棟が集約され、一つの病院として機能する環境が整う。森田潔病院長は「ICUの充実は他の国立大病院と比べ群を抜いており、先端医療に取り組むとともに、地域の医療拠点としての役割を果たしたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年05月16日 更新)

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