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瀬戸内市が市民病院建て替え表明 事業費、病床構成見直し

瀬戸内市が建て替えを決めた市民病院。手前は新病院の建設予定地

 瀬戸内市は26日、事業費が想定より膨らんだとして中止も視野に再検討していた市民病院(同市邑久町山田庄)の建て替えについて、設計を変更し、事業費を抑えた上で進める考えを明らかにした。

 この日発表した2013年度病院事業会計補正予算案に設計変更委託料約2800万円を計上。13年度中としていた着工は14年夏ごろになる予定で、13年度分の本体工事費約7億9800万円も減額補正した。完成の時期も、15年4月から同年度中へとずれ込む見通し。

 市によると、職員向け食堂を無くすなどして、3階建て(延べ約8500平方メートル)から2階建て(延べ約7800平方メートル)に変更。別棟で当初計画していた病児・病後保育室も当面見合わせる。これにより約48億円と見込んだ事業費を36億円ほどに減らす。

 入院病床(110床)は、収益性の高い一般病床を10床増やして50床とする代わりに療養病床を10床減の30床とする。回復期リハビリ病床は30床のまま。

 武久顕也市長は「市の一般会計からの繰入金に依存せずに運営できると判断した」としている。

 現市民病院は築後40年が経過し、新たな医療機器の導入や耐震化が必要。市は隣接地での建て替えに向けた基本設計を12年11月にまとめたが、その後、事業費の見込みが40億円から48億円に増え、今年7月に再検討する考えを示していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年11月27日 更新)

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