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国際医療学び、社会貢献を 岡山大医学部生ら週1回勉強会

世界の医療制度や災害医療について学ぶ学生たち=14日、岡山大鹿田キャンパス

 岡山大医学部の学生らが、世界の医療制度や災害医療について学ぶサークル「国際医療勉強会ILOHA(イロハ)」をつくり、週1回の勉強会を開いている。メンバーが持ち回りで講師を務める本格的な講義形式で、災害発生時のボランティアなど社会貢献活動にも取り組んでいる。

 「欧州の医療保険と聞いて何を思い浮かべる?」

 「税金が高い分、充実しているイメージがある」

 14日に岡山市北区鹿田町の岡山大鹿田キャンパスで開かれた勉強会。講師役の学生が事前に参考書などで調べた「欧州の医療制度」を説明し、他の学生たちと質疑応答を繰り返した。

 勉強会は、医療の知識を生かした社会貢献に関心を持ち「大学では学ぶ機会の少ない災害現場での医療などをもっと知りたい」と考えた学生約10人が昨年2月に結成。原則として毎回参加するという条件があるにもかかわらず、メンバーは次第に増えて現在約40人になっている。

 運営が軌道に乗った同年10月からは、1年単位で「災害医療」「ヒューマンヘルス」といった活動テーマを設定。国際医療ボランティアAMDA(本部・岡山市)の職員を講師に招くこともある。

 今年3月に東日本大震災の被災地を訪ねて現地の病院関係者に話を聞くなど、フィールドワークは半年に1回のペースで実施。9月には台風18号で被害を受けた京都府でボランティア活動を行った。今後、AMDAとの連携強化、大学を巻き込んだ災害対応訓練なども検討する方針。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年11月28日 更新)

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