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大規模災害での対応学ぶ 川大付病院で研修会

大規模災害時の対応を学ぶ医師ら

 2001年の中枢同時テロを機に米国で始まった「大規模災害に対応する医療教育プログラム」研修が21日、倉敷市松島の川崎医科大付属病院で始まった。基礎講座修了者を対象にした実践編で、東京以外での開催は初。22日まで。

 全国の医師や看護師ら42人が参加。同プログラムの日本事務局がある東京医科歯科大救急災害医学の大友康裕教授が「災害時は視点を個人から集団に移す。全体を見ないで対応を誤ると死者は増える」「けが人に手を差し伸べる自分たち(医療チーム)の安全確保が最優先」などと述べた。

 22日は、がれきが散乱した災害現場を再現し、対応を実践。指揮系統や治療の優先順位を決めるトリアージなどを学ぶ。

 受講した川崎医科大付属病院救急科の井上貴博医師(39)は「自然災害だけでなく、化学テロなどにも対応できる幅広い視野と訓練が必要だと感じている。何が起きても適切に対応できるよう学びたい」と話していた。

 同病院救急科と県医師会が、同プログラム日本事務局の協力を得て開催した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年12月22日 更新)

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