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「認知症の知識広めたい」 県内初の中学生キャラバンメイト

県内初の中学生の認知症キャラバン・メイトになった馬場さん

 真庭市台金屋の久世中学校3年馬場美紗樹さん(15)が、岡山県内の中学生としては初の「認知症キャラバン・メイト」になった。同市の同メイト事務局の市地域包括支援センターによると全国で5人目という。馬場さんは「正しい知識の普及に貢献したい」と張り切っている。

 キャラバン・メイトは、認知症の人や家族を支援する「認知症サポーター」養成講座の講師役を務めるほか、認知症の知識の市民への普及啓発にも取り組む。自治体などが開く6時間の養成研修を受けて修了証を受けるとなれる。同センターによると昨年11月末現在、真庭市には292人のメイトがいる。

 馬場さんは、昨夏に参加したボランティア活動の事後研修会で同メイトがユーモアのある寸劇などで症状の実例や適切な対処法を伝える講演会に参加。亡き曾祖父が認知症だったこともあり、同メイトの活動に興味を持ったという。

 同センターの誘いで昨年11月中旬に開かれた同メイトの養成講座を受講。「認知症にいろいろな種類があることを初めて知った」と専門的な知識に驚いたというが、症状や予防方法の勉強、患者を地域で支える方法を考えるグループワークなどを大人に交じってこなし、無事修了した。

 「認知症は家族の誰がいつなるか分からない。機会があれば友人にも学んだことを伝えたい」と馬場さん。同メイトの活動では、寸劇による啓発活動に興味があるという。「将来、看護師になりたいので、キャラバン・メイトの経験も生かしたい」と意気込んでいる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年01月09日 更新)

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