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4代目済生丸が巡回診療開始 笠岡・北木島で島民ら受診

4代目済生丸の船内で医師から検査結果の説明を受ける島民

 瀬戸内海の島々を巡る国内唯一の診療船「済生丸」の4代目となる新船「済生丸100」(全長33メートル、180トン)の運用が15日、始まった。初日は笠岡諸島の北木島(笠岡市)を訪れ、島民に骨密度検査を行った。

 岡山済生会総合病院の岡本雄貴内科医(29)や保健師、理学療法士ら4人が乗船して笠岡港を出発。午前10時半ごろ、同島豊浦港に接岸すると、高齢者ら約20人が待ちかねたように次々と乗り込み、検査や医師の問診を受けた。

 新船は3代目の「済生丸3世号」の老朽化に伴い新造した。船内には、乳がん検診を行うマンモグラフィーやデジタル式エックス線撮影装置を導入。エレベーターを設置して段差をなくし、通路も広くしてバリアフリー化している。医療機器などを含めた建造費は約6億6千万円。

 済生丸は恩賜財団済生会(東京)が1962年から就航させている。2012年度は岡山、広島、香川、愛媛4県で64の離島を巡回し、延べ9435人が受診した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年01月15日 更新)

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