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福岡の医院全焼受け特別査察 岡山市消防局

消火栓の使い方を診療所職員に説明する中消防署員=岡山ハートクリニック

 11日未明に福岡市の医院が全焼して患者ら10人が死亡した火災を受け、岡山市消防局は15日、市内にある医療機関の特別査察を始めた。夜間に火災が起きた際の態勢や防火設備の管理状況などをチェックする。

 スプリンクラーのない病院と入院設備のある診療所計125棟が対象。市消防局が定期査察をしている管内(同市、吉備中央町)の病院、診療所の約4分の1に当たる。同町は特別査察の対象がなかった。今月末までに巡回する計画。

 初日は各消防署の署員が北、中、南区にある7棟を査察。岡山ハートクリニック(中区竹田)には中消防署員ら4人が訪れ、防火扉が閉まるか▽避難器具が劣化していないか―などを確認。職員一人一人に消火器の使い方を習得させ、夜間の火災を想定した訓練を充実させるよう指導した。消火栓の使用法をあらためて説明した。

 同クリニックの金光輝明事務長は「火災を起こさないよう、日ごろから気を引き締めて業務に当たりたい」と話した。

 市消防局は「患者の中には火災時に自力で避難することが難しい人が少なくない。各医療施設で一体となって防火意識を持ってほしい」と注意を呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年10月16日 更新)

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