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妊娠・出産の悩み相談を 岡山県がセンター、10月開設へ

 岡山県は、妊娠や出産の悩みに応じる「おかやま妊娠・出産相談支援センター(仮称)」を2014年度に開設する。出産年齢が高まっていることなどを受け、妊娠の機会を逃すといったケースを防ぐことが狙い。場所などを決め、10月の設置を目指す。

 センターでは、助産師や看護師らが電話や来所に対応。妊娠しやすい生活習慣、出産後の体調管理、望まないのに妊娠した場合の対応などについて助言する。早い段階で正しい知識を身に付けてもらうため、中高生らの相談も受け付ける。

 運営は専門機関に委託する方針で、開設場所や相談時間などは今後詰める。県は運営費などとして150万円を14年度当初予算で確保しており、うち半額は国の補助を受ける。

 県などによると、女性は30歳を過ぎると自然妊娠の確率が低下するとされる。晩婚化などを背景に県内で出産した女性のうち30歳以上の割合は増えており、12年は56・7%と半数を超えている。出産年齢が高まる中、県の不妊治療助成件数(岡山、倉敷市は除く)は12年度が530件と、制度開始の04年度と比べ4・6倍に増えている。

 県健康推進課は「相談しやすい体制を整える。安全・安心に妊娠や出産をするための窓口として利用してほしい」としている。

 厚生労働省によると、同様のセンターは既に香川県など39都道府県(昨年7月1日現在)が開設しており、岡山は後発になる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年04月13日 更新)

タグ: お産

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