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がん患者の労働環境整備を 岡山で条例制定記念フォーラム

患者個々の状況に合わせた環境の整備を訴える高橋部長

 岡山県がん対策推進条例の制定を記念した医療フォーラムが17日、岡山市北区石関町の県総合福祉会館であった。県内の患者団体などが初めて企画。約200人が患者を取り巻く現状と課題について理解を深めた。

 3月に施行された条例は「がんになっても自分らしく生き抜くことのできる岡山県」を掲げ、県、医療機関、事業者などが、患者や家族の視点に立った施策を進めるとしている。

 フォーラムでは、国立がん研究センター(東京)の高橋都・がんサバイバーシップ支援研究部長が基調講演。患者の生存率が向上していることを踏まえ、「がんと付き合う期間が長くなるのに伴って経済的負担や就労面での問題も増えている」と説明した。

 具体例としては30〜40代の働き盛りに発病し、会社を辞める人が多い点を挙げ「治療を受けながら仕事を続けることは十分可能。患者個々の状況に合わせた労働環境をつくってほしい」と訴えた。

 医師、患者会代表、企業関係者らによる座談会もあり、支援拡充に向けた取り組みや闘病生活が紹介された。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年05月18日 更新)

タグ: がん

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