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スウェーデンの医療福祉紹介 岡山で講演会

スウェーデンと日本の医療福祉制度などを紹介した講演会

 男女共同参画などを推進する女性団体・おかやま女性国際交流会(坂本朝子会長)の講演会「医療福祉におけるスウェーデンと日本の視点の相違」が18日、岡山市北区南方のきらめきプラザであり、医療福祉コンサルタント河本佳子さん(64)=赤磐市=が両国の制度や文化の特徴などを紹介した。

 河本さんは2012年まで42年間、福祉大国とされるスウェーデンで作業療法士として障害者支援に従事。同国について「障害者や高齢者の自己決定権を尊重し、多様なニーズに応える社会が確立している」と説明。「消費税は25%と高いが、病院や介護サービスの利用はほとんど無料。目に見える形で住民に還元している」と評価した。

 一方で「病院や介護施設の職員の多くは公務員。利益を追求することがなく、サービス意識は低い」とも指摘。日本では住民の施設慰問などが活発で「きめ細かなサービスや気遣いは世界に誇れる」と述べた。

 スウェーデンで盛んな女性の社会進出にも触れ、「日本の行政も女性が働きやすい受け皿をさらに充実させるべき」と話した。

 会員ら約60人が聴講した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年05月19日 更新)

タグ: 福祉

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