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医療法人が配食サービス開始 介護特区の岡山市、県内初

管理栄養士の赤松さん(左)から弁当を受け取る夫婦

青木内科小児科医院が提供した弁当

 在宅介護の充実で国から総合特区に指定されている岡山市で16日、医療法人による配食サービスが始まった。同市が特区事業として提案したのをきっかけに、全国各地で実施可能となっているが、県によると、岡山県内での取り組みは初めて。

 サービスを導入したのは青木内科小児科医院(同市南区大福)。系列の通所介護(デイサービス)や通所リハビリの利用者を対象に、医師と管理栄養士がメニューを考え、弁当を提供する。将来的には医院の通院患者へのサービス拡大も検討している。

 初日は夫婦で通所介護、通所リハビリを利用する夫婦に夕食用の弁当(1食600円)を届けた。2人とも高血圧のため、通常より塩分を抑えた。

 管理栄養士の赤松真吉さん(44)から自宅で弁当を受け取った夫は「自分たちの体のことをよく知っている栄養士さんらが用意した物なので安心して食べられる」と話した。

 医療法人による配食サービスは、同市が国に要望した特区事業11項目の一つ。従来、医療法に定めがないため認められていなかったが、今年4月から本来業務に支障のない範囲で行えるようになった。

 市医療政策推進課は「医師が食事管理に関わることで、高齢者の体調を維持したり改善したりする効果が期待できる。取り組みが広がってほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年07月17日 更新)

タグ: 介護高齢者

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