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ラオス女児の腎臓がん摘出手術 岡山医療センター、無事終了

ナムソムちゃんの手術を行う医療チーム=7日午後4時6分(岡山医療センター提供)

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で7日、小児腎臓がんを患うラオス人女児ナムソム・ヴォンヴィライちゃん(1)の手術が行われ、約4時間半後に無事終了した。同センターによると、容体は安定しており、2、3カ月程度で退院できる見込み。

 手術は午後3時半から、同センターの青山興司名誉院長、中原康雄小児外科医長ら約10人のチームが実施。腫瘍は直径15センチで約1・2キロあり、全て摘出できたという。手術は午後8時ごろ終了した。

 ナムソムちゃんは手術後、一般病棟に移った。体力の回復を待って、放射線・化学療法を行う方針。

 青山名誉院長は術後の会見で「多少の出血はあったが、問題なく終わり、ほっとしている。術後管理に気を付けながら治療に臨みたい」と話した。

 国際医療団体ジャパンハート(東京)代表の吉岡秀人医師が7月にラオスでナムソムちゃんを診察し、すぐに治療すれば命が助かると判断。NPO法人中国四国小児外科医療支援機構(事務局・岡山医療センター)の協力でナムソムちゃんは今月5日に来日した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年08月08日 更新)

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