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マダニ感染症、岡山で4人目 60代男性、快方に

 岡山市は8日、岡山県備前保健所東備支所管内(備前、赤磐市、和気町)に住む60代男性が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したと発表した。同県内での感染確認は4人目。

 岡山市によると、男性は38度台の発熱や下痢などの症状があったが、現在は快方に向かっている。7月下旬に自宅近くの田んぼで草刈りをした際にマダニに刺され、感染した可能性があるという。

 男性は今月1日、同市の病院を受診、入院した。左肩と左太ももの計2カ所にマダニが刺したような跡があり、血小板の減少などSFTS感染が疑われる症状も見られたため、同病院が市保健所に連絡。国立感染症研究所(東京)の血液検査でウイルスが確認された。

 厚生労働省によると、国内ではこれまで86人が感染し、うち30人の死亡を確認。県内では昨年7月に80代女性が死亡している。

 マダニは春から秋にかけて活動が活発になるため、同市保健管理課は「野山に入る際は肌の露出を避け、帰宅後すぐにシャワーで体を洗うなど予防に努めてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年08月09日 更新)

タグ: 健康感染症

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