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健診で運動施設の無料券配布 メタボ解消へ岡山県

 岡山県は今月から、健診でメタボリック症候群やその予備軍とされた40歳以上の働き盛り世代などに、運動施設を無料で使える券を配って“お試し利用”してもらい、運動習慣の定着を促す事業を始めた。民間企業の社員らが加入する医療保険者、フィットネスクラブなどを運営する事業者と連携して進める。2014年度に約6千人の利用を見込んでいる。

 健康寿命を延ばし、医療費を抑えることが狙い。無料で運動指導する事業者も、その後に施設利用者の増加が期待できる。

 県は今月1日に無料利用券を医療保険者に送った。特定健康診査(メタボ健診)後、医療保険者の保健師から保健指導を受けた人らに券が配られ、運動施設などで肥満改善や生活習慣病予防の体験メニューを1回利用できる仕組み。

 医療保険者は、中小企業の従業員や家族が加入する全国健康保険協会岡山支部と、県内大企業など4社の各組合管掌健康保険(健保組合)が参加。県は新たな参加を募っている。

 県南部健康づくりセンター(岡山市)や民間のスポーツクラブなど14施設で運動の体験メニューを提供。施設所在地は岡山市8、総社市2、倉敷、玉野、笠岡、新見市各1。

 県の11年県民健康調査では、運動習慣のある人の割合は40~49歳で男性18・2%、女性16・3%、50~59歳で男性20・0%、女性18・8%。肥満や生活習慣病につながる運動不足の解消が課題となっている。

 問い合わせは県健康推進課(086―226―7328)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年08月15日 更新)

タグ: 健康

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