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万歩計、PCで高齢者健康指導 岡山・新庄村で新システム

 岡山県新庄村は今秋、万歩計やパソコンを使って高齢者らの運動情報を収集・管理する新しいシステムを導入する。データに基づき早期に健康指導をし、病気の予防や健康寿命の延伸につなげる仕組みだ。

 新庄村は、人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率が40・61%(7月31日現在)と県内で極めて高い。このため最新技術を活用し、高齢者が元気で長生きする支援と医療費削減を狙いにシステム導入を計画した。千葉県の健康づくりコンサルティング会社と協力して進める。

 計画では、村民有志に万歩計を貸与し、運動量や時間などを記録。集会を週1~4回開き、村の集落支援員がデータを収集してパソコンで管理する。同社の専門家がデータから、各自に必要な運動などを分析し、集落支援員が集会でタブレットなどを使って本人に分かりやすく説明する。村によると、同システムの導入は県内で初めて。

 6月定例村議会で553万円を予算計上し、万歩計60個、タブレット10台を準備。県の補助も受け、40歳以上の村民を対象に希望者60人程度を9月19日まで募り、10月から実施する。参加費は月額千円。

 村住民福祉課は「大勢で取り組めば長く続けられ、自宅に引きこもりがちな人の外出も促せる。元気なお年寄りの多い、活力ある地域づくりに役立てたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年08月30日 更新)

タグ: 健康高齢者

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