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メッセンジャーナースと交流会 受けたい医療テーマ、岡山で11月

赤瀬佳代さん

 患者が望む医療を提供するために医師との懸け橋となって看護に当たる「メッセンジャーナース」が注目されている。11月2日には、全国のメッセンジャーナースが岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町)に集い、「私が受けたい医療とケア」をテーマに市民との交流会を開く。

 メッセンジャーナースは、2010年に認定協会(東京)が設立された。10年以上の看護師歴と、約70時間の講座の受講が認定の条件。現在、23都道府県で55人(うち岡山県は3人)が認定されている。

 患者や家族の心情を医療者に的確に伝えたり、治療への自己決定を支援し、患者が満足できる医療を受けられるように手助けする。

 交流会を発案したのは、認定者の一人の赤瀬佳代さん(37)=岡山市南区。赤瀬さんは、これまでに国立がん研究センター中央病院(東京)と、在宅緩和ケアに力を入れる「かとう内科並木通り診療所」(岡山市南区並木町)で勤務。役割の異なる医療機関で患者本位の医療や看護を模索してきた。現在、在宅看護の事業所を同市内に開設する準備を進めている。

 交流会では、在宅看護事業所、東京女子医大東医療センター患者相談室(いずれも東京都)、自宅でも病院でも最期を迎えられない人を受け入れるホームホスピス(長崎県)で活躍するメッセンジャーナースたちが、各自の活動を報告。市民を含めた参加者全員がグループに分かれ、どんな医療を望むかを話し合う。

 赤瀬さんは「自分自身や家族の医療や介護に悩んでいる方と語り合いたい」と話している。

 時間は午後2時半~4時半。当日参加も可。無料。問い合わせはメッセンジャーナース認定協会(03―5386―2427)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年10月28日 更新)

タグ: 介護

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