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“医者いらず”世帯へ1万円 総社市が初支給

片岡市長(左)からキャッシュバックを受ける該当世帯関係者

 総社市が医者にかからなかった国民健康保険加入世帯に1万円をキャッシュバックする制度で、該当した世帯に17日、初の現金支給があった。同市によると、物品を贈っている自治体はあるが、現金の支給は全国でも珍しいという。

 対象は、前年度に40歳以上の全員が生活習慣病予防のための特定健診を受け、40歳未満も含めて保険診療を受けなかった世帯。国保税滞納世帯は除く。初年度の2013年度分は70世帯が該当した。

 市役所で初支給のイベントがあり、片岡聡一市長は実質的な赤字だった国保特別会計が13年度は約400万円の黒字に転換したと説明。「感謝の気持ちでいっぱい」と述べ、一人一人に現金を手渡した。

 孫の代理で受け取った同市の女性(75)は「今まで通り家族みんなで健康に気をつけたい」と話していた。

 制度は、特定検診を促し、市財政の圧迫要因となっている医療費を抑える狙いで昨年秋に創設した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年11月17日 更新)

タグ: 健康

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