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岡山県がインフル警報発令 2年ぶり、流行長期化に警戒を

 岡山県でインフルエンザが本格的な流行期に入り、今後も患者数が増加する可能性が高いとして、県は15日、インフルエンザ警報を発令した。2年ぶりの発令で、2000年度以降3番目の早さ。昨年12月11日に出した注意報を切り替えた。

 県の最新データ(1月5~11日)によると、県内84医療機関1施設当たりの平均患者数が42・99人に上り、警報発令時としては過去最多になった。患者の半数を14歳以下が占め、冬休みが明け、学校で集団感染が広がるなどして流行が加速したとみられる。ウイルスは検出した全てが重症化しやすいA香港型だった。

 県内の保健所別では、倉敷市(68・81人)が最も多く、次いで備中(44・92人)、岡山市(38・64人)、美作(37・80人)の順。全管内で増加を示している。

 流行の本格化を裏付けるように、13日には75学校園でインフルエンザとみられる集団風邪が発生。患者数は今季初めて千人を上回り、計1385人に上った。

 今季は集団感染が過去5年間で最も早く発生しており、ピークが早まることや流行の長期化が予測される。県健康推進課は「幼児や高齢者は重症化して肺炎や脳症を招く場合もあり、特に注意が必要」とし、感染予防の徹底と医療機関の早期受診を呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年01月15日 更新)

タグ: 感染症

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