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8人結核集団感染 備前保健所管内

 岡山県は29日、備前保健所管内で昨年9月に80代女性が結核を発病、これまでに女性と接触のあった3人が発病、4人が感染したと発表した。女性は入院治療を受けており快方に向かっている。他の7人にせきなどの症状はないという。県は同日、厚生労働省に集団感染として報告した。

 県健康推進課によると、女性は熱やせきが長引き昨年9月6日、県内の医療機関で結核と診断された。接触のあった家族や病院職員ら61人を検査。今月26日までに家族と病院同室者、高齢者施設利用者各1人の発病、家族と高齢者施設利用者各1人、同職員2人の感染が分かった。

 このほか、高齢者施設利用者ら4人の検査を続けているが、症状がないため、同課は、他に感染が広がっている可能性は低いとみている。

 しかし、県は、女性との接触者がほかにいれば検査を実施。県内の医療機関や福祉施設などに対し、結核の院内感染防止を文書で注意喚起する。

 県内での結核集団感染は、昨年10月に倉敷市の介護老人保健施設で確認されて以来。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年01月30日 更新)

タグ: 感染症

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