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研修医採用試験に折り鶴 柔軟性見極めで倉敷中央病院

ミクロずしの実技イメージ

 倉敷中央病院(岡山県倉敷市美和)は2016年度新卒研修医採用試験で、極小折り鶴や米粒大のすし作りなどユニークな実技試験を導入する。従来の英語筆記試験、小論文、面接に加え、医療現場に求められる柔軟性や思考力などの潜在能力をより深く見極める狙い。

 予定している実技は、1・5センチ四方の折り紙を使った折り鶴▽ばらばらにしたタマムシ標本(体長3・5センチ程度)の組み立て▽一粒のご飯に刺し身片を乗せたミクロずし―の3種類。それぞれ15分間で挑戦してもらう。

 いずれも集中力や手先の器用さが要求される“難問”だが、出来自体を評価するのではなく、取り組み姿勢や課題への反応、終了後の感想などを総合的に見る。

 「医療現場が多様化する中、必要とされる柔軟性やとっさの判断力などを測るための新たな尺度が必要と感じた」と福岡敏雄人材開発センター長。「この試験を面白いと感じて、多彩な人材が応募してくれることに期待したい」と話している。

 採用試験は8月に実施。今月19日に東京で開かれる医療系就職活動イベントで、実技の“模擬試験”を行う。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年07月09日 更新)

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