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聴覚障害者バスケ 目指せ日本代表 岡山の男性 世界大会出場へ意欲

 聴覚に障害がある岡山市〓、会社員〓田航さん(22)が、聴覚障害者のバスケットボール日本代表候補(十五人)に選ばれ、来年六月に中国である「第二回世界ろう者バスケットボール選手権」の正代表(十二人)を目指して練習を重ねている。中国地方からはただ一人の選出で「世界のひのき舞台に立ちたい」と代表入りに意欲を燃やしている。

 聴覚障害者のバスケットボールは、一般と競技人数やルールはほぼ同じだが、審判が笛の代わりに蛍光色の手袋をして反則などの合図を送る。

 〓田さんは、京都市の聾(ろう)学校高等部に通っていた十六歳の時にバスケットボールを始めた。現在は月に一度、所属する京都府の聴覚障害者チームの練習に参加する傍ら、国立吉備高原総合リハビリテーションセンター(吉備中央町吉川)で、知的障害者チームの指導にも携わっている。

 昨年十月の技術講習会(東京都)と今年一月の選考会(大阪府)を受け、約四十人の中から代表候補に選ばれた。身長一八一センチ、体重六三キロと細身だが、日本デフバスケットボール協会は「スピード、ジャンプ力があり、期待大」と評価。五月と八月にあった候補合宿でも安定したプレーを見せたという。

 十二月の最終合宿で正代表が決定。〓田さんは「代表に入る自信はある。選ばれればチームの勝利に貢献するのはもちろん、世界の強豪相手に自分の力を試したい」と話している。

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※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年09月12日 更新)

タグ: 福祉

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