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地域スポーツ功労賞を創設 万成病院の小林建太郎理事長

万成病院の小林建太郎理事長

元気な岡山づくりに貢献

 「スポーツを通じた元気な岡山づくりに少しでも貢献したい」と話すのは、万成病院(岡山市北区谷万成)の小林建太郎理事長(61)。今夏、「万成地域スポーツ功労賞」を創設した。

 「病院はもっと地域に溶け込み、市民に役立つ存在にならねば」。昨年、病院創立60周年を迎えたのを節目に、新たな地域貢献の一環と位置づける。

 記念すべき第1回の受賞者は、団体が精神障害者による岡山県選抜ソフトバレーボールチームと、2年連続で全国大会で準優勝した創志学園女子ソフトボール部、個人がバレーボール・岡山シーガルズの吉田みなみ選手と東万純選手、事務局の番園美穂さん。

 選考理由が他のスポーツ賞とは大きく異なる。成績だけで評価しないのだ。「チームや地域への貢献度、学生なら文武両道を実践しているかどうかを重視する。スポーツ団体でも自治体でもなく、病院が表彰する意義はそこにある」と強調する。

 県選抜ソフトバレーボールチームのメンバーは、統合失調症などと闘いながら万成病院内の体育館で練習している。「選手たちの生き生きした表情を見ると、医療にはないスポーツの力を実感する」と言う。

 「プロ、アマを問わず、選手たちが一線を退いても、岡山にとどまってほしい。賞の創設は、選手に岡山への愛着を深めてほしいというささやかな願いを込めました」
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年09月07日 更新)

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