文字 

児島市民病院、分娩受け入れへ 16年4月から、常勤医増で

来年4月から分娩の受け入れを再開する児島市民病院

 倉敷市立児島市民病院(同市児島駅前)は2016年4月から、分娩(ぶんべん)の受け入れを再開する。2008年10月に休止して以来、7年半ぶり。来春には常勤の産婦人科医が1人加わり、受け入れ可能な2人体制となることで再開が決まった。

 医師は岡山大医局から派遣される。児島市民病院は産婦人科の常勤医の退職に伴い、分娩と妊婦健診を休止していた。13年4月に常勤医師が1人着任し、同9月から妊婦健診のみ再開していた。

 児島地区には分娩可能な医療機関がなく、住民から児島市民病院に「妊婦健診から出産まで同じ病院でできるようにしてほしい」との要望が寄せられていた。

 児島市民病院事務局によると、妊婦健診は13年度52人、14年度175人(いずれも延べ数)が受診。分娩は連携医療機関3施設(川崎医科大付属病院、倉敷成人病センター、倉敷中央病院)などで受け入れてもらっていた。

 13年の人口動態統計によると、倉敷市内の年間出生数4541人のうち児島地区は約500人。伊東香織市長は「地元で産前の健診から出産、産後のケアまででき、“子育てするなら倉敷で”の環境が整う」としている。

 倉敷市は開会中の9月定例市議会に提案している補正予算案に、分娩再開のための備品購入や建物修繕費として4410万円を計上している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年09月09日 更新)

タグ: お産

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ