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哲西で地域医療の実情学ぶ 岡山大医学部1年萩原さん

新見市哲西町で地域医療を学んでいる萩原さん(右)

 新見市哲西町地区唯一の医療機関・哲西町診療所(哲西町矢田)で、岡山大医学部1年萩原万優子さん(18)が実習に取り組んでいる。11日までの予定で、医師の訪問診療に同行するなど地域医療の実情を学ぶ。

 萩原さんは医師の確保を狙いに県などが医学部に設けた「地域枠」の学生で、卒業後は一定期間、医師不足の地で働く。哲西町診療所は人材養成に取り組む佐藤勝・岡山大大学院医歯薬学総合研究科教授が診療を手掛けることなどから、実習先として選んだ。

 初日の7日は佐藤医師の指示の下、患者に「体調はどうですか」などと話しかけながら血圧測定。訪問診療にも同行し、佐藤医師が診察を行う様子を見学した。今後、内視鏡検査やデイサービスなどの実習も行う。

 「大病院ではできない、人と人とのつながりを感じられる地域ならではの医療の大切さを勉強したい」と萩原さん。佐藤医師は「積極的に地域に入り込み、将来はぜひ地域医療の担い手になってくれれば」とエールを送る。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年09月10日 更新)

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