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ドックで誤診 胃を切除 700万円で和解成立 岡山地裁

 人間ドックで胃がんと誤診され、胃の三分の二を切除されたとして、岡山県内の男性=五十代=が、公立学校共済組合中国中央病院(福山市)を運営する同組合(東京)と赤磐医師会病院(赤磐市)を運営する同医師会(同)に慰謝料など約二千三百万円の損害賠償を求めた訴訟で、被告が連帯して七百万円を支払う和解が十一日、岡山地裁(金馬健二裁判長)で成立した。

 訴訟によると、男性は二〇〇三年一月、中国中央病院の人間ドックで胃がんと診断された。赤磐郡医師会病院(現赤磐医師会病院)で胃を切除後、別の病院で調べるとがんはなく、両病院で採取した胃の組織も「悪性とは言いきれない」との結果が出た。退院時の診断は「胃潰瘍(かいよう)」だった。

 男性は「間違いが二度とないようにしてほしい」。中国中央病院は「今後こうしたことのないよう、診療の充実に努めたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年05月12日 更新)

タグ: がん

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