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旭川荘いづみ寮、建て替え進む プライバシー確保、家庭的に

建て替え工事が進むいづみ寮

 社会福祉法人・旭川荘(岡山市北区祇園)の知的障害者入所施設「いづみ寮」で、老朽化に伴う居住棟「ポプラ南棟」の建て替え工事が進んでいる。プライバシーを確保しながら数人で家庭的に暮らせるというユニット化を採用。来年4月の利用開始を目指す。

 いづみ寮は1973年に開設され、25~80歳の74人が居住棟5棟で生活する。ポプラ南棟と隣接のポプラ棟は寮開設時の建築のため老朽化。ことし9月から耐震化した鉄骨平屋(約590平方メートル)の新築を進めており、来年4月以降、ポプラ棟の建て替えも予定している。

 計画では、障害の程度に応じ、18の個室(各約11平方メートル)を9部屋ずつのユニットに分け、各ユニットの中心にリビングを兼ねた食堂を配置。ユニット間にはエントランスホール(約50平方メートル)を設け、多目的に使えるようにする。

 廊下の幅は施設の設置基準より約60センチ広い2・4メートルとし、利用者の高齢化に伴う将来的な介護支援も視野にゆったりとした造りとする。転倒によるけがを防ぐため弾力性のある床も取り入れる。

 檜尾博寮長は「重い障害がある人がより安心して生活できるよう、細やかな運営を心掛けたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月26日 更新)

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