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運動や食事など認知症予防策学ぶ 玉野市シルバー人材センター会員

脳活性化に役立つ運動に挑戦する参加者

 玉野市シルバー人材センター(井上征三理事長)の認知症予防講習が20日、サンライフ玉野で開かれ、同センター会員32人が認知症の基礎知識や予防策、脳活性化に役立つ運動などを学んだ。

 市社会福祉協議会地域包括支援センターの介護予防支援専門員・山本麻理さんが講師を務めた。山本さんは「誰でも認知症になる可能性がある」と説明。予防策として、外出を増やして人と交流する▽バランスの良い食事をよくかんで食べる▽楽しく運動する▽気分転換しストレスをためない▽禁煙する―の5点を挙げた。

 日常生活で脳を活性化させる工夫として、家計簿を付ける際にレシートを見ずに買った物を思い出したり、前日の食事を書き出したりすることなどを紹介。「早い段階で発見して適切な治療を始め、症状の悪化を防ごう」と話し、変化を感じたらすぐにかかりつけ医に相談するよう呼び掛けた。

 参加者は、左右にステップを踏みながら「2の倍数」など決められた回数の時に手をたたくという脳活性化に役立つ運動も教わり、真剣に取り組んだ。舌、唇、口の周りの筋肉を鍛え、食べ物をかむ、のどの奥まで運ぶ、飲み込むといった力が衰えるのを防ぐ体操にも挑戦した。

 同センター会員を対象とした講習は、仕事の依頼が比較的少ない毎年この時期、安全就業事業の一環として実施。これまでに、健康管理、防犯、交通安全などのテーマで行われた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年01月21日 更新)

タグ: 脳・神経健康

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