文字 

「おたふくかぜ」流行懸念 患者急増で岡山県が注意

 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の流行が岡山県内で懸念されている。県の調査では今年に入って急増し、1施設当たりの患者数は今月半ばまで、過去10年の同時期で最多だった。県が注意を呼び掛けている。

 県健康推進課によると、県が定点調査の対象としている54の小児医療機関での患者数は、昨年12月28日~今年1月3日の週の45人から、今年の「1週」(4~10日)82人、「2週」(11~17日)103人と急増。1、2週とも患者の9割が9歳未満だった。3週(18~24日)は56人に減ったが、「再び増えるかもしれず油断できない」という。

 1施設当たりの平均患者数は1週1・52人、2週1・91人と、いずれも流行の基準「3」を超えてはいないが、過去10年の同時期では最多。備北保健所管内では2週に9・5人にまで増えた。

 おたふくかぜは「ムンプスウイルス」が原因。くしゃみやせきによるだ液の飛沫(ひまつ)や接触で感染する。2、3週間の潜伏期間の後、耳の下にあるだ液腺が腫れて発熱する。成人男性が感染した場合は生殖器の炎症を引き起こす恐れもある。

 同課は「ワクチン接種のほか、手洗いやうがいといった対策をとってほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年01月28日 更新)

タグ: 感染症

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ