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80代女性がマダニ感染症 岡山県内で今年初確認

感染症を媒介するマダニ(岡山県環境保健センター提供)

 岡山県は12日、備中保健所井笠支所管内に住む80代女性が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したと発表した。同県内での感染確認は5人目で、今年に入ってからは初めて。

 同県によると、女性は8日、発熱や嘔吐(おうと)の症状を訴えて地元の医療機関を受診。倉敷市内の病院に移った後、血小板や白血球の減少が見られたため、岡山県環境保健センターが血液検査し、感染を確認した。感染経路は分かっていない。

 マダニの活動期とされる春から秋にかけ、行楽などでマダニが生息する野山に入る機会が増えることから、県は長袖、長ズボンで肌を隠すことや帰宅後に体をよく洗うこと、医療機関への早めの受診などをホームページで呼び掛けている。

 同県内ではこれまで、岡山市や備前保健所東備支所管内などの男女でSFTSの感染が確認されている。2013年には備中保健所井笠支所管内の80代女性が死亡している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年05月12日 更新)

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