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障害児にホースセラピーで癒やし 吉備中央に通所支援事業所開所

ホースセラピーなどに使われる屋内馬場

 乗馬療法「ホースセラピー」を本格的に取り入れた障害児通所支援事業所「PAKARA(パカラ) KIDS(キッズ)」が、岡山県吉備中央町上田西に開所した。馬との触れ合いが心身の癒やしや身体機能の向上を図る効果を生むといい、県障害福祉課は「障害児・者施設がホースセラピーを取り入れるのは県内では珍しい」としている。

 障害者を雇用する就労継続支援A型事業所を運営する「吉備高原PAKARA(パカラ)」(同所)が開設。親会社の岡山乗馬倶楽部(同所)の敷地約6600平方メートルの一角に、テント素材で屋根を覆った屋内馬場(約千平方メートル)、プレールームなどを備えた木造平屋(約50平方メートル)が整備された。

 保育士らスタッフ5人で運営。発達障害や知的、身体障害のある子どもたちを対象に、未就学児(6歳児まで)を受け入れる児童発達支援、就学児(6~18歳)の放課後等デイサービスを行う。定員は1日計10人。

 セラピーでは同倶楽部で飼育するサラブレッド、ポニーなど約40頭を活用。子どもたちはインストラクターの指導で乗馬をするほか、馬を世話したり厩舎(きゅうしゃ)で観察したりする。

 事業所では1日、吉備中央町などの関係者ら約40人が出席して開所式があった。両社の代表西崎純郎さん(33)は「豊かな自然環境の中で馬と触れ合うことで、一層の療育効果が期待できる」と話した。

 利用時間は午前10時~午後4時。休日は盆と年末年始。利用料は1日上限1190円。問い合わせはPAKARA KIDS(0867ー34ー0730)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月02日 更新)

タグ: 福祉

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