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倉敷で「女性医師の会」6日発足 労働環境改善考え活躍支援を

 倉敷市内の医師が中心となり「倉敷女性医師の会」を6日に発足させる。女性医師がより活躍できるよう労働環境の改善を図り、キャリアアップを支援する狙い。岡山県医師会によると、県内でこうした会は初めて。

 対象は、倉敷医師会エリア(旧倉敷市、同市水島地区)の医療機関に勤務する女性医師と、医師を目指し大学・大学院で学んでいる女性ら。集会や講演会、シンポジウムなどを通じ、働きやすい環境づくりを考え、専門的な知識・技能を磨いてもらう。

 6日は倉敷国際ホテル(同市中央)で設立総会を開催。「これからの女性医師について語り合おう」と題し、川崎医科大(同市松島)や倉敷中央病院(同市美和)の女性医師、同大医学部の女子大生ら8人がパネルディスカッションする。

 厚生労働省によると、全国の女性医師は2014年時点で6万3504人。04年の4万4628人から2万人近く増えた。

 会は川崎医科大でワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を推進する森谷卓也教授(56)=病理=が、学内外の女性医師らと協力して設立を呼び掛けた。森谷教授は「出産や育児などに伴い、専門性を高めるのを諦めるケースがあり、労働環境を不安視する女子学生も多い。女性の活躍を妨げる要因と解決策を話し合い、サポート体制の充実につなげたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月04日 更新)

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