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笠岡第一病院 ホスピタルアート完成 天井や壁にキリン、ゾウ…列車 ふくだ夫妻(大阪)制作

ふくだ夫妻が制作したホスピタルアート=笠岡第一病院

 絵本作家のふくだとしおさん(35)と妻で画家のあきこさん(28)=大阪市在住=が笠岡第一病院(笠岡市横島)の小児科外来で制作していた、医療現場を居心地良い空間に変える「ホスピタルアート」が12日、完成した。動物たちを乗せた列車が走る様子が壁や柱にカラフルに描かれ、ほのぼのとした雰囲気に包まれている。

 ホスピタルアートは病院内に絵を描いたり彫刻を飾る活動。医師や患者のストレスを和らげ、癒やしの効果が期待されている。

 作品コンセプトは「つなぐ」。壁や円柱、天井(計約二百五十平方メートル)の一部を“カンバス”に、キリンやゾウ、カメレオンなど約三十種類の動物を乗せた列車が走る様子を表現。線路は円柱や天井、窓の外まで縦横無尽に延び、水色の雲や緑の気球、赤い家、黄色いミツバチなどが周りを華やかに彩っている。

 としおさんは、皇太子ご夫妻の長女愛子さまのお気に入りの絵本として知られる「うしろにいるのだあれ」(新風舎刊)の作者。あきこさんと共同で活動し、ホスピタルアートは昨年三月の広島市民病院(広島市)に続き二作目。その経験などを見込んで笠岡第一病院が依頼し、今月九日から制作してきた。

 夫妻は「線路を目で追って楽しんで。医師や患者同士のコミュニケーションが深まる場になれば」と話している。

 小児科外来は病院東側に増築中の施設(五階建て)二階。五月一日から診察を始める。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年04月13日 更新)

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