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自閉症児らの自立支援考える 岡山で児童精神科医師講演セミナー

自閉症児らの自立支援に関する講演があったセミナー

 自閉症児らの自立支援セミナーが31日、岡山市中区桑野の岡山ふれあいセンターであり、よこはま発達クリニック(横浜市)の児童精神科医師吉田友子さんが「その子らしさを生かす子育て」と題して講演した。

 吉田さんは「場の空気が読みにくい」「細部にこだわる」といった自閉症の特徴について「脳のタイプがそうだというだけで、欠点ではない」と強調。社会に適応する技術を身に付け、福祉・医療サービスで不便を補う必要性を訴えた。

 自閉症であることを本人に告知するタイミングにも触れ、初診でいきなり告げたり、その可能性を指摘したりするのは「突然の宣告になり、家族も準備ができていない。告知の前に、できる支援を始めるべきだ」と述べた。

 講演を聴いた岡山市の女性(45)は「高校生の息子に自閉症がある。講演を参考に、今後親としてどう支えていくべきかを考えたい」と話した。

 NPO法人県自閉症児を育てる会が主催し、保護者ら約300人が聴講した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年07月31日 更新)

タグ: 精神疾患

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