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岡山県内でO157など感染拡大 県が予防徹底を呼び掛け

 O157など腸管出血性大腸菌の感染者が岡山県内で増えている。厳しい残暑が続く中で今後も新たな患者の発生が懸念され、県は注意報を発令。食事前の手洗いや食肉の十分な加熱など予防の徹底を呼び掛けている。

 腸管出血性大腸菌は、食中毒の原因となって腹痛や血便を引き起こす。体力が弱い乳幼児や高齢者は、尿毒症などを併発して死に至るケースもある。

 県健康推進課によると、今年は8月に入って感染者が増加。26日に月間感染者数が注意報発令基準(10人)に達し、30日までに12人が確認されている。いずれも散発事例で重症者もいない。

 1月から今月2日までの感染者は計29人。内訳は20~29歳が9人で最も多く、続いて40~49歳6人など。大腸菌の種類はO157が15人と半数以上を占め、他はO26(6人)、O103(2人)などだった。

 例年は9月以降も多くの感染者が発生しており、同課は「予防はもちろん、二次感染に気をつけることも大切。気になる症状があるときはすぐに医師の診察を受けて」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年09月03日 更新)

タグ: 感染症

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