岡山県社会福祉協議会（岡山市南方）は、住民を巻き込み地域福祉を進める事例を集めた教育ビデオ・ＤＶＤ「地域の福祉力を高めるために―福祉教育を進めるあなたに」を作った。学校やボランティアなど県内の関係者に無料で貸し出し、地域全体で取り組む活動の参考にしてもらう。

　同社協は、主に学校単位で体験学習などを推進していたが、高齢者や障害者が実際に生活する上では、互いを認め支え合う地域づくりが大切。住民への意識啓発やネットワークづくりなど地域の福祉力を高める活動に力を入れている。

　ビデオは、主体形成、住民参加、連携・協働の三つをキーワードに三事例を紹介。障害について演劇や歌を通して住民に理解を深めてもらう活動をする美作大（津山市）学生の「リカイヒロメタインジャー」、学校や老人クラブ、ボランティアら幅広い地域住民が集う「ゆばら地域福祉学習連絡会」（真庭市）などを取り上げている。

　同社協は「高齢者も障害者も地域をベースに支えていく視点が重要。活動の一助になれば」と話している。

　ビデオの問い合わせは同社協（０８６―２２６―２８２２）。