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津山中央病院で新病棟の起工式 県北初のスーパーICU整備

津山慈風会が整備する新病棟のイメージ図

くわ入れする浮田理事長(右)と藤木院長

 津山中央病院を運営する一般財団法人津山慈風会(津山市川崎)は27日、同病院本館の北側部分に新しく建設する新病棟の起工式を現地で行った。工事は2期に分けて実施し、入院病床のほか、岡山県北初のスーパーICU(集中治療室)やロボット手術が可能な手術室などを設ける。全ての事業完了は2019年8月の見通し。

 新病棟は、駐車場と医局棟、整形外科などの入院病棟を取り壊して建設。1期目(18年2月まで)では、駐車場と医局棟部分に鉄筋コンクリート6階延べ約1万3600平方メートルを整備し、救急専門医が常時2人待機するスーパーICUを最大12床設置する。同ICUは、1人当たりの患者に要するスペースを通常のICUより広く確保。複数の医療機器を配置でき、心肺停止など重篤患者への対応がしやすくなる。183の入院病床、コンビニエンスストアも導入する。

 2期は18年8月の着工予定で、1期終了後に取り壊す入院病棟部分に鉄筋コンクリート2階延べ約3700平方メートルを建設。肉眼で確認しにくい部分や緻密さが求められる場合に威力を発揮するロボット手術室や、血管のエックス線画像をリアルタイムで見ながら施術できるハイブリッド手術室を備える。総事業費は計約120億円。

 この日の起工式には病院関係者ら約30人が出席。浮田芳典理事長と藤木茂篤院長がくわ入れし、工事の安全を祈願した。藤木院長は「県北でできない医療をなくすのが私たちの目標。県南に行かなくても充実した治療が受けられる施設を整えたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年10月27日 更新)

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