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笠岡「ももの里病院」新病棟完成 28日に落成式、2月一部使用

2月から一部稼働する「ももの里病院」の新病棟。左側の建物は同病院西館

 心療内科・精神科専門の「ももの里病院」(笠岡市今立、園井)の新病棟(329床)が完成し、28日に落成式が行われる。2月からストレス関連疾患の早期対応・回復のための入院施設「ストレスケアユニット」(32床)を中心とした6階病棟の使用を開始し、全面稼働は5月の予定。

 新病棟は、鉄筋コンクリート6階建て延べ約9700平方メートル。公益財団法人仁和会が2015年10月から同病院西館の隣接地に整備を進めていた。同病院は県道288号線をはさんで東側に本館(管理部門、病棟など)、西側に西館(外来受付、診察室、病棟など)があり、新病棟建設により本館、西館に分かれていた病棟の集約を図った。

 各階ごとに、症状の経過、必要とされる治療内容などに応じて特徴の異なる病棟を配置。うつ病や認知症、統合失調症、アルコール依存症など多岐にわたる疾患の急性期、慢性期に対応する。3階病棟には落ち着いた内装、調度品をそろえた認知症ユニット(12床)も設けた。東側に面した病室は、一つのベッドに一つの窓が配置されるよう設計を工夫し、病棟内は色彩心理学で落ち着き、安心感をもたらす色使いで仕上げたという。

 新病棟の本格稼働後、西館は外来管理棟として利用し、本館には院内保育施設を移転する計画。同病院は「新病棟の稼働により、外来・入院とも1カ所で対応でき、利便性が大きく向上する。県南西部の基幹病院として、よりきめ細かな医療サービスを提供していきたい」としている。

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年01月26日 更新)

タグ: 精神疾患

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