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最新がん治療 岡山大と鏡野町協定 BNCT確立へ研究拠点整備

協定書に署名した森田学長(左)と山崎町長

 岡山大と岡山県鏡野町は1日、「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」と呼ばれる最新のがん放射線治療の確立へ向けた協定を結んだ。同大が2017年度に学内へ新設する関連の研究センターに対し、町が5年間で計1億円を寄付。将来的には町内での治療・研究拠点の整備を目指す。

 両者と、人形峠環境技術センター(同町上斎原)を運営する日本原子力研究開発機構(本部・茨城県)は15年に協定を結び、放射線利用などに関する研究で連携している。今回の協定はその延長で、岡山大が進めるBNCTの研究プロジェクトを核に取り組みを充実させる。

 計画では同大が4月に設ける「中性子医療研究センター」のうち、国際機関や欧州の大学と連携してBNCTのガイドライン作りや人材育成に当たる「国際連携部門」に、鏡野町が17年度から毎年2千万円ずつを拠出。人件費や研究費などに充てる。

 この日、岡山大(岡山市北区津島中)で調印式があった。協定書に署名した森田潔学長は「大学の研究力を集結し、新分野の発展に寄与したい」、山崎親男町長は「町の活性化につながることを期待した未来への投資」などとあいさつした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年02月01日 更新)

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