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がん看護の専門家育成 実務研修スタート 岡山県内初 岡山大病院で17人

開講式で決意をあらたにする受講生

 がん患者の看護ケア充実を図るため、専門性の高い看護師育成を目指す「岡山県がん看護に関するエキスパートナース育成実務研修会」が九日、岡山市鹿田町の岡山大病院で始まった。国から委託を受け、岡山県では初の取り組み。県内十五病院の看護師十七人が十一月二十二日まで、同病院で講義を受けたり臨床研修を重ね、最新のがん看護の知識や技術を身に付ける。

 午前九時から同病院で開講式があり、受講生を代表し、足立妙子さん(35)=津山市=が「がん医療・看護の知識を習得し、質の高い看護技術を実践していきたい」と決意を述べた。式後には早速、がん医療の最近の動向についての講義を受けた。

 受講生は同病院で、がんについての基礎知識や最新の治療法、チーム医療などについて学んだ後、実際に患者を受け持ちながら研修。患者の症状を分析し、いかに苦痛を和らげるかを考え、適切な治療計画を立てる訓練に励む。

 同研修会は、二〇〇六年に始まった国の「専門分野(がん・糖尿病)における質の高い看護師育成事業」の一環で、各都道府県が独自に取り組んでいる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年10月09日 更新)

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